お墓参りには、特別な決まりや作法などはありませんが、一般的な仕方を紹介しましょう。
お参りの仕方
お墓参りの時期は自由ですが、春と秋のお彼岸、祥月命日、お盆、お正月などが一般的です。他にも、親族の入学、結婚、就職など、人生の節目に、その報告などでお参りすることが多いようです。
お参りする時の服装にも決まりはありませんが、できればきちんとした身支度で行きたいものです。
お参りの仕方は、通常は、まず墓石やその回りを掃除します。そして、線香やローソク、花やお供え物などをお供えします。このとき、故人の好きだったお酒や菓子などを供えてもよいですが、お参りが終わったあとは必ず片付けて帰りましょう。
そして、墓石に水をかけます。水は「清浄なもの」の象徴で、水をかけることにより、ご先祖様の霊を清めるとされます。
一般に、掃除用具、ひしゃく、バケツなどはお寺や霊園で借りられることが多いですが、生花、ローソク、線香、お供え物、数珠などは、持参するか、近くの売店で購入します。
そして、お墓の前で合掌して、お祈りします。この時、墓石よりも体を低くして合掌するのが良いでしょう。
古くなった卒塔婆があれば、抜いて、お炊き上げをしてもらいます。
また、お墓が寺院にある場合は、お墓に行く前に本堂でお参りするのが作法とされています。
掃除の仕方
一般に、墓地の掃除は、通路などの共有の部分は墓地の運営者が管理料からまかなって行います。しかし、個々の区画内は使用者が行うべき部分です。
墓石の掃除は、水を含んだスポンジかやわらかい布で洗います。汚れが取れにくい場合は、タワシを使っても良いでしょう。水垢やシミが取れない場合は、専用の洗剤が売っているので、これを使うだいたいは取ることができます。文字がほってあるところは、歯ブラシを利用すると便利です。
あまりお墓参りに行けない場合は、専門の業者に掃除をしてもらうこともできます。