墓石に刻む文字

HOME > お墓の基礎知識 > 墓石に刻む文字

お墓に刻まれる文字は古くは経文や梵字だけでしたが、戦国時代になると武士階級が戒名や法名を刻むようになり、江戸末期になるとそれが庶民にも一般化して、俗名や本名が刻まれるようになりました。

正面に刻む彫刻

竿石(棹石)の「正面」に刻む彫刻には、以下のものがあります。

  • 家名:
    「○○家之墓」、「○○家先祖代々之墓」、「○○家」など
  • 題目:
    宗旨・宗派によって題目文字が異なります。仏教では「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」
    神道では「○○家奥津(都)城」、キリスト教では十字架など
  • 文字や詩・俳句:
    故人の個性や思いを表した「心」、「想」、「愛」、「感謝」などの文字
  • 図柄・図案:
    花柄や故人にゆかりのあるイラストなど

側面や裏面に刻む彫刻

竿石の「側面や裏面」に刻む彫刻には、以下のものがあります。

  • 戒名(法名):
    寿陵墓、生前戒名を彫刻する場合は、彫刻部に朱を入れることがあります。
  • 俗名:
    生前名
  • 没年月日:
    命日
  • 享年:
    亡くなられた時の年齢
  • 建立年月日:
    お墓を建立した年月日
  • 建立者名:
    施主名。「○○家 兄弟一同」のような形や、連名で彫刻することもあります。
    (※墓誌がある場合は、竿石ではなく墓誌部に彫刻します)

書体

文字の書体は、楷書、行書、草書、隷書、ゴシックなど様々です。分かりやすいということで楷書体が好まれる傾向がありますが、実際に建っているお墓の彫刻や書体見本を参考に選ぶと良いでしょう。手書きの自筆文字等も刻めますが、その場合別途費用が加算されることになります。

墓石に刻む文字

▲ページトップへ